生徒たちと共に

 

                  初代塾長 吉田 安治 

 

「光陰矢のごとし」と言いますが、早いもので塾を開設してから約40年の歳月が流れようとしています。英語塾を開設した当初、5名の塾生からのスタ−トでした。手を真っ黒に汚しながら、ガリ版で印刷したプリントを用いて、夢中で教えていたその頃が懐かしく思い出されます。生徒たちが目をキラキラさせながら、「わかったよ、先生!」と言ってくれるたびに、教える感動を味わったものでした。

 地域に根ざして40年。生徒たちの学力向上のために全力を傾けて励んできましたが、昔も今も、私たちの教える原点は「わかったよ、先生!」という生徒の言葉にあります。生徒たちが自分の能力に応じてテキストを理解し、成績が上がり、自分の志望する高校や大学に進学する姿を見るたびに、教えていて本当に良かったと実感いたします。生徒のためなら、自分の眠る時間を減らしてでも応じてあげたい—これは塾を開設した当初からの変わることのない信念です。

  現在、教育はさまざまな問題をかかえ、多くの批判の声も聞かれますが、「知識の習得」そのものが悪いのではありません。また、「知識の習得」には喜びが伴うはずです。ひとりでも多くの生徒たちに知識を習得する喜びを知ってもらいたい、「先生、わかったよ!」という生徒の輝く顔が見たい—その原点に立ち、これからも生徒たちと共に励んでいきたいと願っています。